2000年8月21日
カパス島へ上陸
 午前6:00 モ−ニングコ−ルで目を覚ました。
船は、徐々にスピ−ドを落としてきているので、カパス島沖にそろそろ近づいてきたのがわかる。
 バルコニ−から外を眺めてみると、少し雲の多い空だが、朝食をとりにビッフェへ向かった。
本日はカパス島への上陸ツア−だ。
午前7:45、島へ渡るテンダー(全長30メ−トル位の渡し舟)に乗る為に船内の集合場所へと向かう。
カパス島はマレーシア領域なので、通貨はマレーシア・リンギット(MR1=日本円約30円)。両替を済ませ
早速上陸開始だ。
この辺の海域は自然保護により大型船は近づけない規則になっているが、我々を乗せたテンダ−は約20分
でカパス島の桟橋へ到着した。
 ビ−チより突き出た長い桟橋を渡ると、右手にビ−チ
が広がり、ちょっと曇りがちだが、すでに何人かの人が
海辺に出始めていた。
この島は最近リゾート化開発中で、
まだまだえらく昔の、日本のようである。
島の滞在時間はおよそ4時間。
体験ダイビングやカヌ−などのアクティビティ−は一応用意
されていたが、なんかかなり古そうな機材を見るとこんな
ところで海底に没するのもどんなものかと、今回はとりあえず
パスした。
 ビ−チの適当なところに置いてあるデッキチア−に、前線
基地を設置する。
 頃合を見計らって後ろの小さな出店では、鳥の丸焼きが始まった。
5〜6羽くらいが太い棒に刺さっていて、炭火の上でクルクル回されていた。
一服してから、さっそく島内探検へ単独出発。

 まずは、重要なトイレットのチェックから。
最近のマレーシアのトイレット事情はかなり改善されたが、その取り扱いに関してはまだまだ奥深いものがある。
今回はリゾ−トシリ−ズであるので、マニアック的な使用法の細かい描写は別の機会とさせていただき、
さっそくこの島を回ってみよう。
カパス島のロッジ
 全体がリゾ−トになっているこの島は、随所にコテ−
ジが立ち並んでいる。
 コテ−ジといっても、なんか日本の物置小屋の様で、木造
平屋建、屋根は波型トタンか草葺だ。 
広さと言えば、約6帖くらいで、中にはトイレと簡単なシャワ−
がついている様子。
ジャングルを切り開いた小道にそれらは点在しているが、壁が
剥がれて中が見えているものや、台風かなんかで
屋根が捲れあがっているものもかなりあった。
 ベランダにはTシャツや水着などが干されていて、住民は
長期滞在のリゾ−ト客が中心だが、どうひいきめに見ても、
これはダムの建築現場としか思えない居住空間であった。
 自生する南国の花はきれいだったけどね。
ミルクとパンを片手に持って歩いてくる金髪のリゾ−ト住人とすれ違い、しばらく行くと現場事務所風
のちょっと大きめな建物の前でマレ−シア人お姉さんと会うことが出来た。ここは一つ情報収集の為に声を掛け
てみたが、案の定このリゾ−トの従業員である彼女は、この島のスタッフは26人で、島の大半が人の手入ってい
ないジャングルであると言うことを話してくれた。
島の反対側はどうなっているか?と尋ねたところ、やはりジャングルでとても歩いていけないということだった。
 横井さんや小野田さんだったらパラダイスだろうけどね、どうも体にあいそうもないので、リゾ−ト村中央に位置
する唯一のナイトクラブ建物(多分そう思う)の横を通ってビ−チへと戻った。
カパス島の海の家もどき
 前線基地のあるビ−チへ戻ると、先ほどからの火の上で
ガラガラ回されていた鳥たちが、美味しそうな匂いを放って
いた。 さっそくRM25.00(約750円)で一羽購入すると
特製マレ−シアタレをつけながら、コ−ラを飲みながら二人
で丸々食べてしまった。 もちろん手づかみで!
 さて、最後に海そしてビ−チ状況はというと、全体の雰囲気
はサイパンのマニャガハ島によく似ていた。
 椰子の木が適当に生えていて、水の透明度はOKとしても、
シュノ−ケリングしてみた限りでは、あまり綺麗な魚も見られな
かった。
 いずれにしても、今後の開発に期待したいところである。
午後2:00の迎えのテンダ−に乗り、僕らは島を後にした。